スマートフォン売却で気を付けること
スマートフォン(機種)を買ったため、これまで使用していたスマートフォンを買取業者に持っていくと、「買取できません」と買取を断られる場合があります。
①おサイフケータイの利用履歴が未利用または0ブロックではない。
②スマホ用電子証明書が失効済みではない。
この2点が解決していないと、「個人情報データが残っているので買取りできません。」となります。
スマートフォンは、設定→リセットオプション→全データを消去(出荷時リセット)で、自分の個人データは消え去りました。と捉えがちですが、Android機種の場合は、そうではありません。それは、そのスマートフォンに紐付けられているデータが残っているからです。
①おサイフケータイで使用されている「FeliCaチップ」内に保存されたデータ。
②マイナポータル(アプリ)のスマホ用電子証明書を失効していない。
初期化及び失効の方法は、
①おサイフケータイの初期化
docomoの場合
docomoショップ設置の専用端末「DOCOPY(ドコピー)」で、初期化ができます。
au・ソフトバンクの場合
各キャリアショップの店舗スタッフに手続きを依頼します。料金がかかります。
SIMフリースマホの場合
キャリアショップでは初期化の対応をしてもらえません。おサイフケータイと連携している各アプリの設定から、ひとつひとつ手続きを行うしかありません。
②スマホ用電子証明書を失効
マイナポータル(アプリ)のメニューの中に、スマホ用電子証明書の「失効」がありますので、そこで手続きします。
もう少し分かりやすく説明していきます。「SIMフリースマホの場合」に準じての説明なので、いわゆる自己解決型の説明となります。
ただし、「おサイフケータイ」も「マイナポータル」もインストールしてない場合は、何もしなくて良いです。
これまで使用していたスマートフォンを「全データを消去(出荷時リセット)」してから買取業者に持ち込みます。そうすると外見(傷の有無)などをチェックし、スマートフォンを起動します。「おサイフケータイ」「マイナポータル」のアプリをインストールします。「おサイフケータイ」を起動し、マイサービス→サポート・規約→メモリ使用状況をチェックします。利用状況が「利用中」となっていれば買取不可となります。「マイナポータル」も起動し、メニューの項目をチェックします。機種変更の手続きをしていなければ「失効」していないことになります。
買取業者への持ち込みの場合は、持ち帰って、インターネットで調べながら一つ一つ解決していますが、宅配などで業者に送った場合は、「買取不可」で送り返されてきます。それからの作業になりますので時間の要し方が変わります。
スマホ用電子証明書の失効について
法律上、スマホ用電子証明書を登録しているスマートフォンの使用をやめるときは、使用者自身で電子証明書を失効させることが義務づけられています。電子証明書を失効すればスマートフォン内の関連データも削除されます。
ただ、スマホ用電子証明書の登録時に設定したパスワード(6から16桁の英数字)を失念している場合は、手続きを進めることができなくなるので、スマホ用電子証明書のパスワードの初期化を行わなければなりません。マイナンバーカード用利用者証明用パスワード(数字4桁)を憶えていれば、アプリ(JPKIMobile)とコンビニ(一部店舗を除く)のキオスク端末を利用して初期化し変更したパスワードを登録することができます。
*マイナポータル 操作マニュアル
https://img.myna.go.jp/manual/sitemap.html
*利用者クライアントソフトの利用方法(Androidをご利用の方)
https://www.jpki.go.jp/download/howto_android/index.html
機種変更の手続き
「LINE」は、古い機種でバーコードを表示し、新しい機種でバーコードを読み取れば移行できるなど簡単になっています。「マイナポータル」もメニューの中にある機種変更の手続きをすれば良いだけです。これらは、そんなに難しいことではありません。
要は、「おサイフケータイ」のデータ削除の中で、「QUICPay」が最後の壁となり「利用中」が解消されず、売却を諦めるか、おサイフケータイの初期化を有償でやってくれる買取業者に売却するかとなります。
例えば、全て解決していれば34,000円、売却断念は0円、有償初期化の業者に売却で30,000円となれば、解決して高値で売却したいと考えますが、どれを選択しても正解で、その人次第ということになります。
■モバイルSuica 会員メニュー→カードを預ける(機種変更)
https://www.jreast.co.jp/mobilesuica/procedure/chg_model.html
■PASMO PASMO一覧左側の顔マークをクリック→機種変更
https://www.pasmo.co.jp/mp/and/procedure/chg-model
■WAON モバイルWAON お客様メニュー→機種変更手続
https://www.waon.net/card/mobile/change
■nanaco nanacoアプリで会員メニュー→機種変更(nanacoの引き継ぎ)
https://www.nanaco-net.jp/support/change
■楽天edy メニュー→機種変更の手続き
https://edy.rakuten.co.jp/howto/osaifukeitai/exchange
■iD メニュー→機種変更
https://android.f-tools.net/Osaihu/iD-Kisyuhen.html
ここまでは、そんなに苦労することなく手続きできます。そして、最後に「QUICPay」が残ります。それは、QUICPayモバイルが2024年3月31日をもってサービス終了しているため、下記アドレスの方法ができないためです。
https://www.quicpay.jp/support/qmobile/apply_delete.html
Googleウォレット(旧Google Pay)を通しての削除になります。
■QUICPay Googleウォレット(アプリ)→カードの削除
*お支払いカードを登録していない状況の場合は、お支払いカードを登録し、「お支払い方法を削除」をして下さい。
最終チェック
おサイフケータイ(アプリ)→メニュー→サポート・規約→メモリ使用状況にクリックしていき、利用状況が「未利用」になっていれば終了です。
これで、「買取りできます。」の状態となりましたので、買取業者に持ち込んでも大丈夫です。
もし、スマートフォンのデータチェックもしないで買い取る業者がいたら、それはそれで良くないです。自分の個人データは自分で守らなければいけません。気を付けましょう。
iPhoneの場合は、「設定→転送またはiPhoneをリセット→すべてのコンテンツと設定を消去」で初期化をしてください。ただし、初期化前に、アクティベーションロックの解除と「探す(iPhoneを探す)」アプリの設定オフにすることも忘れずにやります。